冠光寺流柔術本部
私は保江邦夫先生から何を得たか
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   『保江邦夫先生から自分は何を得たか』

                      氣空術 主宰 畑村 洋数

 何を得たか…何を頂いたか!の方が私にはピッタリはまります…

 平成21年9月26日、初めて岡山市野山武道館へ行きました

 ふとした縁で知り合いになった合気道をされてる方のmixiでの書込が気になったのです

 「その先生は大東流佐川道場で…云々」入門されてのその内容が不思議だった…

 私は空手家です、歳とともに衰える筋力に何とかしたいと、あちらこちらと試行錯誤…

 中々スッキリせず、「もう何もないかぁ〜」と半分諦めかけている時でした…

 そう言えばまだ「佐川道場」だけは経験した事がなく「最後の云々…」とある

 「う〜ん、これは行ってみる価値はあるなぁ〜」と思いその方が連絡を取ってくださり、

 その日が初稽古となったのです。


 1時間前に着いたのですが既に師範代を入れて3名の方々がおられました〜

 知り合いの方も来られ稽古を始められたのです、もちろん「合気あげ」

 ポンポン上がるので、私も!と…

 しかし期待外れで全く上がりませんでした。


 そうこうしているうちに保江邦夫先生も来られ時間がきたので稽古の開始!

 保江邦夫先生の計らいで、先程の師範代との稽古が始まりました…

 先程の事があるのでいろいろと工夫してくださり、何とか少し膝が浮く程度でした、

 そして交代して私が上げる番…

 もちろん上がりません(笑)助言してくれます…力を抜きなさい!と…

 数回出来ない私に「こう云う方法もありますよ〜」と保江邦夫先生が助言くださりました…

 それによって何回かは上がりました、しかしまだ半信半疑!


 その後一連の技を教えてくださり、休憩…と思いきや

 保江邦夫先生がニコニコされて「次は〇〇さんとしなさい〜」

 ええ〜っ?女性?大丈夫?しかし「師範代という」

 そして「合気あげ」いや〜これがスッと上がったのです、いや〜立ち上がりました!

 始めての経験!それはもう嬉しかったですね〜

 そして「変わりましょう」の声で交代…もちろん上がりません…そこで一声

 「畑村さん…力になっていますよ〜」それは先程から聞いている…

 でも次の一言!

 「「愛」なんです!」もっと優しく赤ん坊を抱きあげるような…」

 「えっ!」「愛」

 いままでガンガンやってきた、骨の一本でも折ってやろう!との気持ちで組手もやった

 それが「愛」????

 ほんと「えっ!」で一杯でした!

 しかし…上がったのです!何回も何回も…「おお〜!」

 〇〇さんに「すみません!一言保江先生とお話を…」席を離れ保江先生の元に行きました

 「驚きました!今までとは全くの逆です…「愛」なんですね〜何か答えを見つけたようで…

 稽古もそうですが、お話の会と云う様な機会はありませんか?」

 「以前はありましたが今は行っていません…良ければ稽古にお越しください」

 もちろんそれから毎週です…


 さて〇〇さんとの稽古に戻り一連の技…先程までとは全く違う感覚に酔いしれていました

 次の週の稽古には盟友の桃塚さんを誘い一緒の稽古参加


 出来たり出来なかったり…そして〇〇さんと…

 他の方と全く違うのです…感覚と云おうか感性が…保江先生一押しなのがわかります

 思い深い言葉があります

 「畑村さん、男の人達は上がると思います…しかしあの女の子(女子大生)達に無理です!

 あの子達を上がらせるには、モット力を抜いて、優しく!優しくしないと上がりませんよ〜」

 「次に試してくださいね」!」そう言われ「まさか〜」

 実際上がりませんでした…

 ニコニコとされ「畑村さん・・・力が怖〜い」反応されると上がりません

 ホントに軽く優しく・・・

 (書く内容は沢山あります…紙面の関係で何れかの機会にゆずります)

 今までとは全くの逆!しかも「愛」

 うなずけました〜絶対に有る!と信じて色々と取組んで行ってきました…

 そして自分なりに考えてもいました


 名称だけは出来ていました「氣空術」と!

 それを保江先生にお話ししたところ「大いにやってください!」


 後の件は小磯、高萩両名による共書「氣空の拳」合気と空手の融合(海鳴社 

 バウンダリー叢書)」で書かれているのでご興味のある方はそちらをお読みくだされば幸いです。


 私は保江邦夫先生から得たもの、頂いたもの…やはり

 「愛」です!


                                               (2017/ 3/ 8)


 ※畑村洋数監修、『氣空の拳』(海鳴社)、及び他の著作についてはこちらをご覧下さい